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第12話 新発想4 「騒音・振動」「高速道路、鉄道線路・新幹線線路のため騒音・振動の心配がある。」場合についての検証 |
D.「 高速道路、鉄道線路・新幹線線路のため騒音・振動の心配がある。」についての検証
今回は、D.「 高速道路、鉄道線路・新幹線線路のため騒音・振動の心配がある。」について検証します。
「便利な場所に住む」ということは 同時に
「様々な音とも共存する」ことも意味しています。
しかし、その騒音源が高速道路・鉄道線路・新幹線の線路となるとその近くは避けておこうという方が多くなり、土地の査定価格は低くなります。
実際の査定価格はケースバイケースですが、査定価格は近隣相場の10%~20%はダウンしているようです。
まず騒音について考える前提として音に関する一般知識を御覧下さい。
【音に関する基礎知識】
http://www.daiken.jp/sound/basic_top.html
音・振動に関してもっとも心配のある新幹線についてJR西日本では
新幹線鉄道騒音・振動測定結果を平成13年~16年に出しています。
【平成16年度分JR西日本のデータ参照】
http://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/JPN/apr/kankyodata/16genkyo/hyo13.pdf (PDFファイル)
このデータに基づくと線路から50m離れた地点であれば
兵庫県の明石市魚住町・加古郡播磨町・加古川市尾上町長田高砂市松陽・姫路市四郷町のいづれの地点においてでも
「騒音の環境基準 住居用地域基準値70dB」をクリアしています。
ということは、
「線路から50mは離れること」が基本となります。
近年、新幹線新型車両の導入でさらなる騒音の低下も想定できますが
このあたりはデータがありませんのでご自分の耳と体で体感して確認して頂きたいと思います。
また、高速道路については 「全国自動車交通騒音マップ」というのがあって、
やはり新幹線騒音と同じように「騒音の環境基準 住居用基準値70dB」をクリアしているかどうかを確認することができます。
【環境GIS 全国自動車交通騒音マップ】
http://www-gis.nies.go.jp/
一般鉄道(JR在来線・私鉄各線)もほぼ同じ環境基準をクリアされるように設定されています。
一般鉄道の場合は新幹線ほど離れる必要は少ないようです。
さて、騒音・振動の環境基準をクリアしたとしてそのレベルは屋外において70dBです。
もちろん建物の内部にいて、窓を閉めていれば10dB~15dBは騒音レベルが下がるので
実際の室内は60dB~55dB程度でしょう。
室内にいて静かと感じるレベルが45dB以下であることを考えると決してこれではまだまだもの足りませんね。
では静かに安眠できる、落ち着いて勉強できる環境を求めると
このような地域を避けるしか方法はないのでしょうか。
Q このような地域で土地を購入する方はどのように考えているのでしょうか?
1)便利な場所を安く買いたい人。
2)騒音があまり気にならない人。
そしてもう一つは そう
3)工場の近くで土地を購入する人の時と同じパターンです。
つまりその土地の場所が安く気に入っているとして
騒音の問題をその土地に建築する建物の性能でカバーしようとする人です。
それはどういうことか?
気密性能が高くて確実な計画換気が期待できる第一種換気システムを搭載した住宅を建築した場合には
- 防音性能も高いので騒音も気にならない。
- おまけに換気扇の「エアフィルター」でチリ・埃・煤煙・花粉・黄砂の90%以上を除去してくれるので、
室内はきれいな空気環境を保つことができる。
等の効果があるので 土地の欠点を住宅でカバーすることが可能と考えるようです。
土地が安く購入できた分 建物にお金をかけて性能アップさせるパターンです。
このような防音性の高い高気密・高断熱住宅を建築した場合 騒音レベルを25dB~30dBダウンさせることができるので、屋外が騒音レベル70dBだとして室内は45dB~40dB(深夜の郊外住宅地並みに静かと言えるレベル)にまで減衰させることが可能です。
また住宅の設計の段階で、音のする方向にクローゼット・押入れを設けたり、寝室や子供さんの勉強部屋の位置を配慮したりすることで、さらに静かな住環境をつくることもできます。つまり設計上の工夫ですね。
土地そのものには、工夫のしようがないのですが、建物なら工夫次第でかなりのことができそうですね。
次回は【 新たな発想「第3の道」その5 (E. 日当たりが悪い、空気が悪い。) 】
について検証したいと思います。

